ナチュラルボディ(消えましたね……)の発売後、しばらくして別ラインで出たシリーズです。
ジェニーフレンドではありません。
ジェニー＆リカのように明確な性格付け、世界観は作成せずに商品名は『カントリー』(花柄ワンピース)『パーカー』(ピンクのパーカー着用)など、外見的特長。要するに名無しですね。
服装と髪型でバリエーションを出していましたが、アイプリントは2,3種類のみ。
クール系・ロリ系・ノーマル系といったところでしょうか。
ヘッドは確か１種類だったんじゃないかな（ＢＦは別ヘッドかも？）
BFドールはクール系のタキシード着用ドールがありましたが、私は持っていません。

サイズは14cm、ちょうど1/12スケールで、一般的ドールハウスサイズ。
これだけ小さいのにナチュラルボディなのでポージングも可能。細かいところまで作りこまれた人形でした。

が。ぶっちゃけあまりうけず、量販店ではかなり投売りされていたのを記憶しています。
やっぱりなぁと言うのが率直な感想でした。
出た当初から正直あんまり売れそうもないなと思ったのには一応根拠もあります。

パッケージや店頭リーフレットでは
『机に飾ったりカバンにつけたり　あなたなりの楽しみ方をみつけてね！』
とドールコーディネート例が出ていましたが……
本気でカバンにつける奴なんているのかよ、と思いました。いや、普通つけないだろう。

1/12を売りにするならドールハウス好きおば様の目に付くような戦略を立てる。
子供向けにするなら価格を抑えて服も展開する。
ドールファンを狙うなら世界観も添付する。

ターゲット的には多分子供向け。
ついでにドールハウス好きの母親も取り込もう、という感じだったのしょうが、店頭からは見えてこない感じでした。
コンセプトがどうとか言うよりも技術先行型。
こんなものが作れるから出してみようぜ〜て感じで、肝心の売り方は後回しっぽかったです。

何よりも私が一番『これは売れないだろう』と思った要因は、別売りの服が無かった点です。
フィギュアとしてならありです。でもこれは子供向けドールとしては致命的。
"着せ替え人形"じゃないですからね。
これを買った子供のために着替えを作ってやれる親がどれだけいるでしょう。1/12ですよ？
新しい服が欲しかったら新しい人形を買わなくてはならないってのはお人形遊びとしては致命的。
一応コンパクト向きの家具など多少のグッツ展開もありましたが、買ったら買いっぱなし。
展開しない感じがしたんです。

で、分析がどうあれ結果的には早々のシリーズ終了。
売り方次第ではもっといけただろうになぁ、とおもうのです。技術的にはすごいもの。

ちなみに。
コンパクト発売年、おもちゃショー(その年新規発売される予定の玩具展示会)に行きましたらね。
タカラブースに『コンパクトドール・SWAT』なるものが発売時期未定で展示されていました。
それはもう精巧な出来で、制服から武器から付属品もたっぷり。
これはぜひとも手に入れねば！！と一年間玩具屋めぐりを続けたのですが、結局発見できませんでした。
あれは発売中止になったのか、私の探し方が悪かったのか……幻の一品として、今も記憶に刻まれています。
ジオラマ&ギミック大好きなGIジョー、アクションフィギュア系ファンを狙えば成功したんじゃないかな……